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【コラム】予防の常識・非常識 5つ 前編
2017/04/14
本日は患者さん向けの歯科雑誌 NICO4月号からの記事を紹介します
皆さんご存知の歯科の常識と照らし合してみましょう☆
常識①
× 歯医者さんは痛くなったら行けば良い
↓
○ 痛みのない時から通うのが○です
「痛くなければ歯医者さんに行かなくていい」と考える方も多いのですが、じつは、むし歯も歯周病も、その進行具合を痛みで判断することはとても難しいのです。
むし歯で痛みが出るのは、歯に穴があいてからしばらくのあいだだけ。炎症で神経が死ぬと、悪化していても痛みは消えてしまいます。また、歯周病は痛みなく進行し、痛むころには手遅れで、治療をしても歯を救えないケースも少なくありません。
そうならないために大切なのが、定期的な歯科受診。プロの目でお口の状態をチェックしてもあることで、むし歯や歯周病の徴候が早めに見つかりますし、それを改善するための対策や指導もしてもらえます。
痛くなる前から通って、トラブルの芽を事前につめれば安心ですね。
常識②
× 歯ブラシだけでお口のお手入れはカンペキ!
↓
○ 歯ブラシだけでは、絶対に磨けない場所があります。
歯ブラシ1本でお口のお手入れはカンペキ?残念ながらそうではありません。歯と歯のあいだ(隣接面)、歯周ポケットの億など、いくら磨きかたが上手でも、歯ブラシの毛先が届かない場所があるからです。
とくに隣接面は、むし歯や歯周病のリスクが高いところ。ツルツルした歯面はもともとプラークがたまりにくく、むし歯のリスクが低い場所なのに対し、隣接面は歯ブラシが届きにくくプラークもたまりやすいのです。
歯ブラシだけではみがけない場所をきれいにするには、デンタルフロスやタフトブラシ、歯間ブラシをセルフケアに取り入れるのにくわえ、歯科医院で定期的に歯のクリーニングをしてもらいましょう。毎日の歯磨きで取り残した汚れも、しっかりと落としてもらえます。
(次回へつづく)