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【コラム】食べ方が歯並びに影響する?(2)幼児食

2016/01/29

暖冬になったり寒くなったり冬の天気の移り変わりに女心を思わせる今日この頃ですね。

前回の離乳食の進め方から、次は幼児食についてお伝えいたします。

 

離乳完了のころから、歯を使って噛んでいく機能が発達してきます。

上下の奥歯が生えそろったら噛みつぶしが出来てくるので、硬くない食品(例;卵焼き、コロッケなど)が食べられるようになってきます。咬みにくい食品(例;もち、たこ、こんにゃく、油揚げ、とんかつ、ステーキなど)は3歳すぎまで控えるようにしましょう。

ただしとんかつやステーキでも調理を加工して噛みつぶせる柔らかさにすれば食べても大丈夫です。

また、幼児はかみ切る力がまだ幼いのでペラペラしたレタスやわかめなども食べるのが苦手なので注意しましょう。

 

奥歯が生えておらず嚙めないのに、食べ物がどんどん入ってくると、嚙まないで飲み込む癖がついてしまいます。逆に嚙めるようになっているのにいつまでも柔らかい食べ物しか入ってこないと、噛む気がなくなってしまいます。

幼児期は咀嚼機能と食習慣を育むのに大切な時期です。硬さだけでなくいろんな種類の食べ物や味付けを経験し、味覚が豊かで楽しく食べられる子供になっていけるようにしていきましょう。

 

離乳食完了期前後は捕食のトレーニングのための期間になります。

ここでは手づかみ食べがとても重要です。手づかみ食べはテーブル周囲も汚れるし、お母さんたちの後片付けとお掃除も大変です…。

しかしながら手づかみ食べを長い期間しっかりしていた幼児とそうでない子では咬み合わせにも影響が出てくるのです。

 

何故かというと、自分の食べられる一口量がわかる子になるかどうか、ということ。

 

自分の食べる一口量がちゃんと理解できていると

・食べこぼしが少ない

・丸のみをせずちゃんと嚙めるようになる

・手づかみをすることにより食べ物の温度や硬さ、手指感覚が育ち手の機能がしっかり発達します

・口の周りの筋肉(口輪筋)がしっかり働いて前歯が出っ歯になるのを防ぎます

 

お母さんの無理のない範囲でフルーツ、おにぎりやハンバーグ、丸めた食べものを使って手づかみ食べをたくさんさせてあげてください。

そうするとその後のスプーンでの捕食も上手にでき、食事が上手にできる子になっていくと考えられています。

 

幼児期の歯を診察で拝見するとお家での食事風景を少しだけ垣間見ることがあります。

当院では歯並びの観点から食育を推進しており、食育に関する冊子もご用意しておりますので虫歯でなくても歯並びの検診とフッ素など予防処置をご希望の方はお電話お待ちしております。

 

参考文献

「歯から見た幼児食の進め方」小児科と小児歯科の保険検討委員会平成19年1月25日発表;小児歯科学会

 

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